看護師から学んだこと

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看護師から学んだこと

双葉には週1回、看護師が来られます。

利用者様の健康管理だけでなく、作業も一緒にされ、みんな来所されるのを楽しみに待っています。

彼女は高校時代に障がい者のテレビを観て「自分も役に立つことがあるかも」と療育施設に就職し、働きながら看護師の資格を取られました。

働いていた療育施設は3病棟に50名づつ入られていて、ほぼ全介助の方々でした。「一生懸命お世話をしたけれど入所者様の気持ちを分かってあげられていたのかなあ」と当時のことを振り返って言われていました。

何年も親の面会がない女の子がいて、久しぶりに母親が来ると、すごく喜ぶそうで、どんなにお世話をしても、やはり母親にはかなわないなあと感じたそうです。

療育施設には5年おられ、以後病院勤務を経て去年あいすくりーむの家と双葉を兼務し、今は双葉に週1回来られています。

福祉の現場で働く私たちにアドバイスをお願いしたところ・・・

利用者様は一人一人違うし、急がず1年後に少し良い方向に向かっているかなあくらいの気持ちで支援すればいいのでは。

以前勤めていた病院のドクターが「自分の家族を預けたいと思えるような病院やスタッフになりたい」と言われた言葉が今でも心に残り、そういった気持ちを今でも大切にしているそうです。

彼女は旅行が趣味で国内はもちろん、海外はモロッコ、ポルトガル、タンザニア、韓国、中国等いろいろな場所を訪れておられます。

旅先で耳の聞こえない方と親しくなり、しばらく行動を共にしたこともあったそうです。「耳が聞こえないから言葉でのコミュニケーションは取れないけれど、身振り手振りで分かり合えることってできるのよ」と言われ、ご自分の意志を伝えることが難しい利用者様の気持ちを分かろうとすることの大切さを教えて頂いた気がします。