私が担当するOさんは、お母さんと二人暮らしで、日常生活は主にお母さんが支えられています。
長年にわたりOさんの身のまわりのことを手伝ってこられましたが、
最近は年齢とともに体力的な負担を感じる場面も増えてきています。
お母さんには今後も元気で過ごしていただけるよう、負担を軽減すること、またOさんの自立に向けた支援を
少しずつ進めていくことを目的として、ヘルパーの支援を導入することになりました。
親以外の人に支えられながら、自分の生活を築いていくことも立派な自立です。
現在、入浴の支援や病院への付き添いをヘルパーさんにお願いしています。
Oさんは思いのほか支援への適応が早く、いつもニコニコとした表情で、気持ちよく手伝ってもらっています。
お母さんは、当初は他人に任せることに対して気を使われていた様子も見られましたが、徐々に慣れてこられ、
今ではOさんの生活リズムや好みなどを丁寧に伝えて下さるようになりました。
支援者との信頼関係も徐々に築かれつつあり、Oさん親子は新たな一歩を踏み出しました。
利用者の方々は、本当に逞しいと感じます。
その姿には、周囲の人々が気が付かないような強さや、日々重ねている努力があるのだと思います。
Oさんやお母さんのペースを大事にしながら、今後も必要に応じて適切なサービスを調整し
Oさんとお母さんが安心して暮らし続けられるよう、継続的に支援していきます。