職員会議の日。今日は10月から新しく入居となったSさんのケース会議を行いました。
目がほとんど見えておらず周囲の声や音に非常に敏感なSさん。その存在感は抜群で、その声でどこにいるのかがすぐにわかります。長時間声を出し続けている日もあり体力的にもしんどいだろうな・・と思います。
また、目がほとんど見えていない状態で環境が変わるということは、誰にとってもとても不安が大きいことです。「不安⇒より声が出る」に繋がっているところもあるのかもしれません。少しずつ不安の種を取り除き、Sさんが暮らしやすい環境を作っていきたいところです。
まずは24時間で現在のSさんの生活を見てみます。日によりますが、この期間振り返ると★がよく声が出ている時間帯です。朝は比較的落ち着いているようです。
| 6:00 起床 | 16:00 ★ |
| 7:00 朝食 | 17:00 |
| 8:00 | 18:00 夕食★ |
| 9:00 | 19:00 |
| 10:00 かいのき通所★ | 20:00 ティータイム |
| 11:00 | 21:00 就寝★ |
| 12:00 昼食★ | 22:00 |
| 13:00 | 23:00 入眠 |
| 14:00 入浴 | 24:00 |
| 15:00 おやつ | 0:00~5:00 入眠 |
それぞれの時間帯で不安の種を探ってみます。
①かいのき通所時
「かいのきに行きましょうか」「みんなのところに行きましょうか」などと職員によって声かけにばらつきがあることがわかりました。目の見えないSさんにとって「かいのき」と伝えてもどこに行くのかわからないのではないか??
⇒慣れ親しんだ言葉で統一「今から朝礼に行きましょうか」
②おやつが終わった後
「1日の疲れが出てくる時間帯なのではないか」「要求を上手く伝えられていないのでは」「人員が少ない時間帯であるため、すぐに対応してあげられないことが原因ではないか」
⇒午後からの入浴後に休息時間を設けてみる~休息後におやつタイム
③おやつ後~夜勤者との入れ替わりの時間帯~夕食~就寝まで
人が入れ替わり不安を感じている、夕食時の対応に不満があるのではないか。あいすくりーむの家の看護師・世話人は日替わり・曜日固定であるため、関係性ができるまでに時間がかかってしまう。
⇒他ご利用者も含めて見守りの体制を変更。食事中は傍で声をかけてあげられる環境を維持することで、安心感へ繋げていく。食事時間=コミュニケーションの時間
④その他
待つことが苦手である⇒すべて準備ができてからお声かけする
頓服使用の見極めが難しい⇒看護師に状況を伝えて判断する
夕方は空腹もあり声が出ているのでは⇒食事を分けて提供する、食事時間変更を検討する
今から何をするのかがわかりにくいのではないか⇒車いすは極力移動のみの使用とし、椅子に座り変えて場面の切り替えを行う
以上、話し合った内容をこれからスタートして振り返りも行っていきます。
目のほとんど見えない状態でやってきたSさん。まだまだ慣れないあいすくりーむの家で毎日本当によく頑張っておられます。今までは住み慣れた場所での経験と感覚で生活ができていたと思いますが、新しい場所での知らない声・音・空間では「ここは一体どこなんだろう」と不安もたくさん感じていることだと思います。私たちも伝え方という部分ではとても難しく試行錯誤の日々です。
そんなSさんの不安には色んな要素が絡み合っています。何が正解なのかはまだわかりませんが、1本ずつその不安をひも解いていきながら、いつかSさんにとってこのあいすくりーむの家が「安心できる家」になるよう、これからも話し合いを重ねていきます。
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