事前予告1~カレンダー予告~

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事前予告1~カレンダー予告~

おはようございます!

こんにちは!

こんばんは!

グループホーム咲楽です。

 今年もあと少しで終わり新たな年が始まろうとしています。今回は春から冬にかけて取り組んだ支援について書いていきたいと思います。

 

~衣類に対する意識が強い方への支援~

 自分の衣類がどこにあるかわからなく不安になる、季節に応じた衣類を自分で選ぶことが難しい等の衣類に対する意識が強い方がいらっしゃるかと思います。そういった方にとっては毎年2回ほどくる衣替えが不安なんです。

 「そろそろ暑くなってきたから、本人が日中いない間にタンスの中の冬服と夏服を入れ替えよう。」そうした経験が皆さんもあるかと思います。ご本人が帰ってきてタンスを開けると、「朝あった服が違う服に変わっている。朝まであった服はどこにいった?」と最後に見たタンスの中身が突然別のものに変わっていることで不安や職員への不信感を抱いてしまうケースも多いかと思います。

 そういった不安や不信感を少しでも和らげるためにも、今回カレンダーを使用した予告支援を実施しました!

このカレンダーのポイントは、変更の1週間よりも前から本人様に説明を行ったところです。いつ変わるのかを視覚化することでより理解しやすくなったのかなと思います。

今回支援を受けた方は、これまでご自宅で衣替えを行うたびに家中くまなく服を探していたそうです。咲楽に入所してすぐの頃、洗濯に出していた衣類を探していた様子がよく見られていました。その方にとって衣類はそれほど大事な物なのです。

予告支援を実施した結果、夏服に変わった初日何事もなく受け入れてくださりました。その後も冬服を探す様子はなく、夏服を着て過ごすことができています。

 

 

「この日から半袖服に変わる」といった部分をカレンダーと一緒に説明することで理解・納得してくださったのかなと感じています。

しかし、改善すべき点もあります。

それは「あと何日で半袖服に変わります。」「今日の夜から夏服になります。」といった言葉での説明が少し多くなってしまったという点です。

言葉は抽象的でわかりにくいものです。言葉だけではこちら側が考えていること・伝えたいことが別の意味で捉えられることもあります。言葉だけだとご利用者様にとってはとっても想像がつきにくいもの。実際の物や写真を見ることで少しでも想像がつきやすくなり、理解にも繋がります。

 夏服から冬服への衣替えを行う際には、カレンダー予告だけでなく「お知らせ」として次の写真も一緒に提示することでより理解しやすくなり、気にすることなく受け入れてくださりました!

 写真の服の左上に❁マークがあるかと思います。このマークをカレンダーの衣替えを実施する日のところにもつけてみました。この支援を受けた方はマッチングがとても得意な方ということもあり、この同じマークをつけることで衣替えを行う日がより伝わりやすくなるように配慮しました。

 咲楽は上記の支援について、強度行動障害スーパーバイザー養成事業(強行SV)の事例検討会の中で講師を務められている方から下記のアドバイスを受けています。

  • 事前予告にて、変更前から変更後への矢印を四角の枠で囲っているが、枠で囲わずに大きく矢印のみで提示した方が分かりやすい。
  • 数字の理解があるようであれば、変更の時間も提示する。また、衣替えは出来ればご本人と一緒に行う。
  • 時間に関するものなので不必要な情報は削除した方がいい。

 頂いたアドバイスの内容を職員間で共有し、咲楽全体で試行錯誤しながらもご本人にさらに合った支援を考え、不安を軽減できるように日々取り組んでいます。

以上が衣類に対する意識が強い方への行っていった支援になります。

衣替えの季節、皆さんもぜひカレンダーでの予告支援試してみてくださいね!

 最後まで読んでいただきありがとうございました!