管理者ブログリレー⑥

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管理者ブログリレー⑥

6番手は・・・

サポートセンター双葉 管理者の寺田俊哉です。

 

平成最期の年末を迎え、多くの人々が平成の時代を振り返ったり、この一年を振り返ったりされているのではないでしょうか。

私もこの文章を書くに当たり、少しこれまでの自分を振り返り、いま大事にしていることのルーツについて思い返してみました。

 

私がこういった仕事に携わり20数年。

たくさんの方と出会うことができましたが、一方でたくさんの方と悲しいお別れをしてきました。

お別れの際にはいつも「楽しい人生だったかな」「もっと僕にできることはなかったのかな」と考えてしまいます。

 

 

私が福祉に興味を持ち始めたのが中学時代。

当時、部活(体操部でした)の顧問をされていた先生が養護学校(今の特別支援学校)に転勤になったことがきっかけでした。

 ⇒ これは中学卒業後

 

あの先生のようになりたい・・・。

単純な動機でした。

 

そんな思いを持ちつつぼんやりと学生時代を過ごし、そして紆余曲折を経て23歳の時に精神薄弱者更生施設(今で言う障害者支援施設)に勤務したことが出発点になります。

当時はとにかく施設の流れに利用者を合わせることに必死になっていて、「はよしいよ(早くしてよ)」「もう終わり!」などと何度となく言い、それでも時間になっても動けない人には「え~かげんにしいよ!!」などついつい大きな声になったりすることもよくありました。

「言うことをきかせないといけない」

そんな思いを強く持っていた頃でした。

 

そんな勢いだけでうまくいくはずもなく、何度も壁にぶち当たりながらようやく「このままじゃダメだ」と遅まきながらに気づき、利用者の生活や人生を意識するようになっていきました。

「親元から離れ、集団生活で我慢ばかりしているから、できるだけ心地よく過ごしてもらおう」

そんな思いから、とにかく楽しんでもらうことばかり考えていた頃がありました。

「利用者主体」「利用者本位」とお客様のように捉えていたこともありました。

しかし、生活自体にメリハリがなく、ただ起伏のない生活が続いている・・・。

「本当にそれでいいんか?」

中堅職員になったころの私は、自分の“信念”や“思い”みたいなものがなく、ただ焦るばかりでした。

 

「これを大事にしていこう」と思い始めたのは最近のことでした。

公私を通していろいろな出来事を経験したり、いろいろな出会いや別れなどを経験したりする中で“死”と言うことをとても意識するようになりました。

“死”を考えていると、“生”をもっと大切に、丁寧に考えないといけないなぁと強く思うようになりました。

だから今はとても “生きる” ことを大事にしたいと思っています。

変化や刺激のある日常、楽しいことばかりでなく嫌なことやつらいこと、時には失敗もしながら彩りある人生が生まれてくるものだと思っています。

 

とにかく何でも経験が必要。

 

できることはやっていきたいし、利用者にもどんどん提供していきたい、そう考えます。

そして、人生の最期を迎えた時には

「なんやかんやあったけど、まぁまぁ楽しい人生やったなぁ」

と思ってもらえたら…なぁんて考えています。

 ⇒ これは2年前