勉強会~ターミナルケア~

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勉強会~ターミナルケア~

昨年、あいすでターミナルケアの勉強会を行いました。(ブログのアップが遅くなってしまいました・・)

以前ホームホスピスにお勤めされていた管理者の方にお越しいただき、環境整備、暮らしの支援、チームケア、旅立ちが近づいたら・・のお話を伺いました。

あいすでの毎朝行っている申し送りでは、ご利用者の状況や特記事項だけを伝えがちです。

しかし、そのホームホスピスでは、その日のエピソードも交えながら時間をかけて申し送りを行ない、また情報も言葉だけで伝えるのではなく写真や動画も活用されているとのことでした。

何気ない日常のエピソードの積み重ねも、その方にとって大切にしていることへと繋がっているのですね。

 

また、お話だけではなく実際に活用しているアイテムも紹介していただきました。「こういうものがあったらいいな~」を日々考えることが大切とのこと。

①衣類のリメイクや工夫

介護用のものを買い直すこともしていますが、今まで着用していたものをリメイクして使ってもらっています。その方が馴染みがあって◎(ボタン→マジックテープ、ズボン横面にはファスナーを付ける等)また、バルンパックを使用されている方に関しては、掛けカバンを手作りしてオシャレに見えるような工夫が施されています。

②アイテムの活用

ご本人やご家族に「最期」をイメージしてもらうためにアイテムを使用しています。”もしバナカード”はゲームを通じて自分自身が大事にしているものや価値観を見出します。また、最期を考えるきっかけになる絵本も準備してご家族に読んでいただくこともあります。

あいすでもご家族と最期についてお話する機会を設けていますが、なかなかイメージが沸かないご家族も多く、職員も話を切り出しにくいケースがあります。勉強会の中で繰り返しあった「何気ない日常の延長に旅立ちがある」という言葉。今回の勉強会でのお話をヒントに、あいすでできることを考えて取り組んでいきたいと思います。

他、体の温め方、風の送り方、布団の掛け方など、相手にとっての”心地良さ”を考えることも学びました。(まだまだ勉強不足です・・)

 

最後に、勉強会を終えて職員のアンケートから・・

「わからないことをわからないままにしない。ご利用者の言動や体調で気になったことは職員で共有したい。たくさん話し合いをしたい」

「何気ないこと、いつもしていることは当たり前のこと。当たり前のことができる『今』を大切にしたい。夢を叶えることも大切なことだけど、日々を楽しむことは誰にとってもかけがえのないものだと思う」

これからも、みんなで”今”を大切にできるあいすを作っていきます(^^)